慈雲懺主浄土文
「慈雲懺主浄土文」(別名〈小浄土文〉)の出典は、宋代天台宗の大師・慈雲遵式法師(964–1032)によるものです。
主な功徳と修行上の利益
- 業を消し福を増す: 念仏の因縁によって、阿弥陀仏の慈悲の本願力に摂受され、宿世の罪業を消し、善根と福徳を増長する。
- 安らかに臨終する: 臨終の時を予知し、身に病苦なく、心に執着なく、意識も乱れず、禅定に入るように安らかであることを祈願する。
- 仏の来迎を蒙る: 阿弥陀仏と聖衆が金台を手にして迎えに来られ、瞬く間に極楽浄土へ往生することを願う。
- 速やかに菩提を証す: 極楽世界で花開いて仏にまみえ、ただちに仏の智慧を開き、さらに広く衆生を救い、円満に成仏するという大いなる誓願。
以下が原文です:
一心に帰命し、極楽世界の阿弥陀仏に。
願わくは浄光もて我を照らし、慈誓もて我を摂せんことを。
我今正念にて、如来の名を称え、菩提の道のため、浄土に生まれんことを求む。
仏は昔、本誓を立てたまえり。もし衆生ありて、我が国に生まれんと欲し、志心に信楽し、乃至十念せんに、もし生ぜざれば、正覚を取らじ。
この念仏の因縁をもって、如来の大誓願海に入ることを得ん。
仏の慈力を承けて、諸々の罪は消滅し、善根は増長す。
もし命終に臨み、自ら時至るを知り、身に病苦なく、心に貪恋なく、意に顛倒なく、禅定に入るが如し。
仏および聖衆、現前して迎接し、一念の頃のごとく、極楽国に生まれん。
華開いて仏を見、すなわち仏乗を聞き、たちまち仏慧を開き、広く衆生を度し、菩提の願いを満たさん。