観音霊感真言
出典と歴史的背景
- 確かな経典の記載はない:この真言は、伝統的な大蔵経の中に確かな仏典の出典を見いだせず、観世音菩薩の「夢授の呪」(チベット仏教における「伏蔵」に類似するもの)と伝えられ、民間での持誦による感応が極めて速いことから広まった。
- 文献記載:最も早いものは明代の『嘉興蔵・諸経日誦集要』にさかのぼる。のちに雲棲袾宏(蓮池大師)と蕅益智旭大師による編集・普及を経て、正式に『禅門日誦』に収められた。
主な修持の功徳:
- 尋声救苦:観世音菩薩の威神の願力により、突発的な事故、凶事、危難に遭ったとき、至誠に誦念すれば速やかに救い出される。
- 消災解厄:日常生活の口論や是非、名もなき病苦を和らげ、負の磁場を転じる。
- 清浄にして心を定める:真言の前半には六字大明呪(蓮華部の精華)が含まれており、不安を和らげ、修行や生活における幾重もの障害を取り除く助けとなる。
- 福徳円満:智慧を増し、心を広くし、現世の資糧を豊かにして、願いのままに満たされる。
以下が原文です:
唵。嘛呢叭彌吽。麻曷倪牙納。
積都特巴達。積特些納。微達哩葛。
薩而斡而塔。卜哩悉塔葛。納補囉納。
納卜哩。丟忒班納。㖠麻嚧吉。
說囉耶娑訶。