薬上菩薩呪
『薬上菩薩呪』、別名『煩悩の海を降伏する灌頂陀羅尼呪』は、仏教において煩悩を対治し、殺業および重大な悪業を清浄にするために用いられる至高の真言。
この呪は『仏説観薬王薬上二菩薩経』に出ており、強力な「業障消滅」の功徳で世に知られている。
薬上菩薩呪の「十種の功徳利益」
仏典の記載によれば、この呪は三世の諸仏が共同で説いたもので、受持・読誦する者は以下の十種の極めて大きな威神力を得ることができる。
- 殺罪清浄:呪力の加持により、過去に造った殺生の重罪は速やかに清浄となる。
- 悪名除滅:戒律を破ったことによって生じた悪名や悪縁は、ことごとく消滅する。
- 鬼神の害を免れる:人であれ非人(悪鬼、夜叉など)であれ、あなたを悩ませたり害したりすることはできない。
- 見聞不忘を得る:読誦した経典や懺法について、深く記憶し、忘れずに憶持できる。
- 諸天の恭敬:帝釈天、大梵天、および護世四天王などの諸天神から敬重される。
- 衆人の敬愛:世間において常に他人から尊重され、愛護される。
- 邪論を摧伏する:九十五種の世間の外道邪論師は、道理の上であなたを屈服させることができない。
- 心が禅定に遊ぶ:心は安定と禅定の状態に入りやすくなり、世間の享楽に耽溺しなくなる。
- 諸仏の護念:常に十方の諸仏と菩薩の慈悲の護念を受ける。
- 臨終の仏迎え:煩悩・業・報の三障を清浄に除き、臨終のとき十方の諸仏が金色の光を放って迎えに来て、 इच्छうままに清浄な仏国土に往生できる。
以下は原文です:
難那牟。 浮致浮。 留浮丘留浮丘。 迦留尼迦。 螺牟螺牟。 迦留尼迦。 鞞梯鞞梯。 迦留尼迦。 阿毘梯他。 阿便他阿便他。 迦留尼迦。 珊遮羅。 莎訶。